
はじめに
片頭痛は、適切な治療をできるだけ早い段階で開始していくことが病状を悪化させないために重要です。市販の痛み止めやサプリメントでの対応で症状が緩和される場合もありますが、専門診療が可能な医療機関で診断を受けることをお勧めします。
そもそも「片頭痛」という単語は日常生活用語として市民権を得ているといっていいほど頻用されますが、頭痛持ちの方が自己診断で片頭痛とおっしゃっている中には緊張性頭痛や緊張性頭痛と片頭痛の混合型頭痛が多く含まれています。それぞれに適切な対応がありますのでまずはしっかりと診断を受けることが大事で、その上で効果が期待できる治療を開始していきます。
片頭痛の薬剤治療は頭痛が起きているときに痛みを抑える急性期治療(発作頓挫薬)と、片頭痛発作自体を起こりにくくする予防薬を組み合わせて使用します。
最近話題の抗CGRP製剤は予防薬にあたり、既に片頭痛の治療を行っているものの日常生活に支障をきたす症状がある方が適応となります。
急性期治療(発作時)
軽症の場合にはNSAIDsやアセトアミノフェンがまず使用されますが、痛みが中等度以上の場合にはトリプタン製剤を使用します。
他にも片頭痛の原因となる物質の放出自体を抑える新たな作用機序の薬も有効性が高く、最近よく使用されます。市販の痛み止めでの対応は当初は有効性があってもその後の病状悪化や慢性化、症状見極めを難しくする可能性があるため長く続けることはお勧めできません。
予防薬
カルシウム拮抗薬をはじめとした内服薬がまず選択肢に挙がります。効果が乏しい場合や副作用が問題となる場合には抗CGRP製剤(エムガルティ、アジョビ、アイモビーグ)を考慮します。月1回程度の自己注射で有効性が高いのでQOL改善への貢献度が高いです。
片頭痛外来
当院の片頭痛外来では、脳神経外科専門医が診察しまず頭痛のタイプをしっかり見極めます。
その上で必要な発作頓挫薬を使用しつつ、有効性と副作用の確認を行っていきます。頭痛の軽減度合いや頻度、既往症などを考慮して予防薬を併用していきます。当院では患者さんの頭痛のタイプを見極めた上で発作頓挫薬、各種CGRP製剤含めた予防薬をご提案していきます。
オンライン診療
お困りの場合にはオンライン診療で診断の上で必要に応じた薬剤もしくは処方箋をお送りすることもできます。(ただし、継続的に治療を続けるためには副作用の確認のため定期的に採血の確認が必要になります)
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