当院では、**成人成長ホルモン分泌不全症(AGHD)**を中心とした下垂体前葉機能低下症の方の診療に力を入れており、多くの患者さん(毎月100名前後)に 成長ホルモン補充療法 を提供しています。本ページではAGHDの概要・診断・治療方針をわかりやすく解説するとともに、当院ならではの専門性をご紹介します。

1. AGHDとは?
下垂体前葉機能低下により成長ホルモン分泌が不足する状態です。成長ホルモンというと小児期に必要なホルモンという印象をお持ちの方がお多いと思いますが、成人でも生体機能の維持に重要な役割を果たしています。
不足すると疲労感・筋力低下・中心性肥満・脂質異常・骨粗鬆症・QOL低下など、多様な症状を呈します。厚生労働省指定難病の一つで、適切な介入なしには改善しません。下垂体腺腫や放射線治療、頭部外傷などが主な原因ですが、はっきりとした誘引が特定されない場合もあります。pubmed.ncbi.nlm.nih.gov+8ncbi.nlm.nih.gov+8frontiersin.org+8
2. 診断方法
- 血清IGF‑Iの測定:年齢・性別で補正を行います。
- 負荷試験(GHRP‑2、アルギニン、グルカゴン負荷など):ガイドラインや厚生労働省の診断基準に則った方針で診断を進めます。。ncbi.nlm.nih.gov
3. GH補充療法の効果
- 筋肉量増加・体脂肪減少・脂質代謝の改善
- 骨代謝の亢進、骨密度の向上(1〜2年以内に明らかな効果)
- 心臓機能・運動耐容能の改善
- QOLの向上:生活改善を示す多くのRCTや観察研究が存在
4. 当院の治療方針
- 診断基準を満たした方には、IGF‑I目標値に基づいて成長ホルモン補充療法をご相談します<br>
- 初回導入では低用量から開始し、安全性と有効性を慎重に検証<br>
- 定期モニタリング(血液検査・骨密度・QOL評価)を通常1 – 2か月ごとに実施<br>
- 副作用(浮腫、関節痛、血糖の変化など)が疑われる場合には対応を相談<br>
5. 継続治療のための“安心感”
当院では、GH補充を**“続けて良かった”と感じていただける状態づくり**を大切にしています:
- 定期検査での明確な数値目標
- 副作用の早期発見・対応
- 患者さんに寄り添った「継続しやすい診療体制」
- 治療効果と意義を常に納得頂けるよう、丁寧に説明
6. エビデンスと参考文献
- Molitch MEら, Endocrine Societyガイドライン(2011):AGHDの評価と治療の基準を定義endocrinepractice.org+5endocrine.org+5en.wikipedia.org+5
- Ho KKら(2007):診断・治療ガイドラインの多国間一致。ncbi.nlm.nih.gov
- 平成以降のRCT・観察研究:身体構成・骨強度・QOL改善の効果を多数報告 mdpi.com+3pubmed.ncbi.nlm.nih.gov+3pubmed.ncbi.nlm.nih.gov+3
- Somapacitan勧告(2022年・Frontiers in Endocrinology):長期作用型GHの使用指針ncbi.nlm.nih.gov+2frontiersin.org+2pubmed.ncbi.nlm.nih.gov+2
7. 当院が選ばれる理由
- 毎月100名ほどのGHD患者さんの加療を続ける専門医院としての実績
- 患者さんそれぞれの生活や希望を尊重した、柔軟・丁寧な診療
- オンライン診療対応により、遠方の方も継続治療しやすい環境
🌟 まずはご相談ください
- 筋力低下、体脂肪の増加、疲れやすいなどAGHDを疑う症状がある
- 生活習慣をいくら気をつけても中性脂肪やLDLコレステロールが下がらない
- AGHDの診断で他院に通院しているが、オンライン診療を活用したい
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