
― 血管内皮機能測定で「見える化」する動脈の状態 ―
現代の日本では、脳卒中や心筋梗塞などの血管病が依然として主要な死因・要介護原因となっています。
その多くが「ある日突然」起こるように見えますが、実はその兆候はすでに血管の中に表れているかもしれません。
当院では、VICORDER(ヴィコーダー)というドイツ製の高精度機器を用いて、血管内皮機能(FMD)と脈波伝播速度(PWV)を非侵襲的に測定しています。
🧬 FMD(血管内皮機能)とは?
血管の内側を覆う「内皮細胞」は、血圧調節や血栓予防、動脈硬化の進行に深く関わっています。
FMD(Flow-Mediated Dilation:血流依存性血管拡張反応)検査は、この内皮細胞の働き具合を評価できる最も信頼性の高い指標の一つです。
✅ 早期動脈硬化の兆候をキャッチできる
✅ 生活習慣病による血管へのダメージを数値化
📈 PWV(脈波伝播速度)とは?
PWV(Pulse Wave Velocity)は心臓の拍動による脈波が動脈をどれだけの速さで伝わるかを測定します。
動脈が硬くなるほどこの速度は速くなり、動脈硬化の進行度合いを客観的に評価できます。
🧑⚕️ どんな方におすすめ?
- 脳卒中や心筋梗塞のリスクが気になる方
- 高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病の既往がある方
- 健診では異常なしと言われたが「なんとなく不安」な方
- 喫煙歴や家族歴がある方
🏥 当院での検査の流れ
- 問診と説明(5~10分)
- 腕や足にセンサーを取り付け、リラックスした状態で測定(約15分)
- 結果は当日または後日、医師から丁寧にフィードバックします
💬 よくあるご質問
Q. 痛みはありますか?
→ ありません。血圧計のようなカフを使うだけの検査です。
Q. 検査は保険適用ですか?
→ 原則として自費診療ですが、医師の判断で保険適用となるケースもあります(※高血圧の管理目的など)。
🧠「今の血管年齢」を知ることは、未来を守ること。
脳神経疾患のリスクを正しく知り、備えることが健康寿命を延ばす第一歩です。
血管内皮機能は、生活習慣の改善や基礎疾患の治療、サプリメントなどにより改善します。(数値も変動し、逆にこれを怠ると悪化します)
直近の生活習慣や取り組みを反映した結果が出るため、モチベーションの維持にも有効です。
当院では、脳の健康を中心に全身的疾患や生活習慣に潜むリスクまで一体的に評価し、予防と改善につなげていきます。
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